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12月14日(水)中潮 水温17.8℃ 快晴 凪(0.5m)
日の出 07:06 日の入17:11
干 潮 02:01 14:15 (油津)
満 潮 09:22 20:37 ( 〃 )
10:00、御二人と別れてS海岸に到着。
二人のルアーアングラーと入れ替えにサーフに下りる。
20m位沖まで濁っているがその先の水色は良い、だが、晴天無風で波は穏やか釣り的には最悪
「今日もダメダな」と思いつつ、イシモチ釣りのおじさんの様子を見ていると、
濁りとの境目付近でよく釣れている、一昨日もこの時間帯から釣れだした。
ヒョットしたら、明暗(濁りとクリアー)の境界線を‘奴’は移動しているかもしれないと、
勝手に想像し「‘奴’との遭遇の可能性が有るかも」と折れかかった心に言い聞かせ、キャスト再会。
一時間ほどキャストをするがノーバイト、予定の終了時間まで後わずか
「NEVER GIVE UP!」と折れる寸前の心に叫びキャスト。
終了時間間際、ルアーが濁り付近に近づいたとき突然ハンドルを回している左手が止まる、
反射的に合わせを入れるとロッドがバットから曲がりドラグが悲鳴をあげだした。
昨年のファイトとは違い、横に走る!「赤エイか?」と最初は思ったが、
圧倒的なパワーとスピードで‘奴’だと確信、ブレーク根ズレを心配してロッドを立てる。
‘奴’の勢いは更に強まりドラグでは止められない、
まるで走る犬に引っ張られている飼い主のように、俺も引き摺られる様にサーフを歩く。
助けてくれる人はいない、取り込みに都合の良さそうな場所までテンションを掛けながら歩き、
ナダラカで取り込みやすそうな波打ち際で、ガチンコ勝負が始まる。
俺も必死だが‘奴’も必死!指でドラグを押さえたり離したりして止まるのを待つが、
‘奴’もタフでなかなかバテナイ「無理は禁物」と自分に言い聞かせ、ひたすら弱るのを待つ。
時間はどれくらい経過したか分らないが、徐々にスピードが遅くなり遂に止る、いよいよ反撃開始。
ポンピンしながらハンドルを回し徐々に距離を詰める「決まりかな」と思うと又ドラグが鳴る、
何回か同じ事を繰り返し何とか‘奴’を近くまで寄せることが出来た。
だが「勝負はこれから」と気を引き締め、最後の仕上げに取り掛かるが‘奴’も余力を残していた。
充分引き寄せ、寄せ波と同時にバックし‘奴’を引き摺り上げたが、
引き波と同時に背びれを出して沖に向かって走り出す。
波打ち際まで歩かされ‘奴’と暫らくファイト、抵抗力も無くなりそろそろ潮時と読んだ。
いよいよクライマックスの時がやって来た。
充分に距離を詰め、もう一度、寄せ波と同時に一気にバックしながらズリ上げると、
引き波が引いた後にGNは左を上に横になったまま取り残された、
ヨッシャーと急いで駆け寄り左エラに指を4本入れて、11:10、ゲット。
遂に神が我に降臨した!!!
フッキングの状態、テールフックは口の中、
センターフックが右側の口の付け根の骨の後ろを貫通していました。
取り込みまでの時間、物凄く長く感じましたが、10分~20分くらいかと思っています。
我ながら冷静に対処し完璧だったと思いますが、この後が良くない、
興奮していたせいかボヤケタ写真しか撮れませんでした。
(サイズ110cm ウエイトは定かでありませんが12.3kgかと思います)
70mほど離れた所でイシモチ釣りをしているオジサン(80歳過ぎ)の所までGNを引き摺って行き、
ブツ持ちの写真撮影をお願いすると快諾、だが、10枚ほど撮って頂いた写真もイマイチでした。
海水で洗い、もう一度撮り直しも考えましたがこれ以上はお願いも出来ず、
お礼にGNを差し上げると言うと、オジサンはビックリして‘マジかと言う顔で’俺を見る。
オジサン「自転車で来ているから貰っても運べない」
俺「オジサンが釣った事にして、家族の誰かに取りに来てもらったらどうですか」
オジサン「電話持っている?」と俺に尋ね、頷くと、
自宅に電話をかけ息子さんに取りに来るよう伝え、30分ほど経過したころ息子さんが現れ持ち帰る。
その間、ヒョットしたらとキャストを繰り返していると、
オジサンは息子さんが帰った後、俺に向かって大きく手を振り感謝の気持を表していた。
その後、反応が無いので12:30終了してホテルに戻る。
フロントの女性「今日はどうでしたか?」と聞かれ、何時も項垂れる俺を見てほくそ笑んでいたが、今日は違う。
カメラの画面を見せたら、驚き「こんな大きい魚を釣りに来ていたのですか」と大声を上げた。
午後からは、燃え尽き症候群にかかり釣りはせず、
S海岸の河口付近で呆然と日向灘を見ていると友人から電話。
友人が会いに来ると言うので、友草さんとヒラメ将軍にお会いした話と、
今いる場所を説明、たが、GNを釣った話は“喉まで出掛かっていたが”しなかった。
友人が来たので、友草さんとヒラメ将軍の画面から見せてからカメラを彼に渡す、
画面を先送りしていた彼がいきなり「うぅん」とウナリ、大声で「釣ったんですね」と叫び、
俺も「釣ったんだよ」と叫ぶ、彼は我が事のように喜び何度も何度も握手をして喜びを分かち合った。
21:00、就寝しようとしたが、あの場面が何回も何回も走馬灯のように現れ、なかなか寝付けなかった。
タックルデーター
ロッド : ダイワ モアザン ブランジーノ サーフゲームカスタム 109ML
リール : ダイワ モアザン ブランジーノ 3000
ノ ブ : 黒 檀
ライン : PE1.5号
リーダー:フロロカーボン10号
ルアー : シンキングミノー14cm
つづく